TMG法律事務所の弁護士吉田です。
前回は、固定費のうち、内容の分からない保険、高額な月額負担になる保険を解約することをお伝えしました。
ところで、債務の返済で悩む方のうちには、「いま解約したらあとで同じ利率の学資保険に入れない」とか、「いまは為替相場が悪いから、外貨建て保険を解約すると損をする」などの理由で解約を思いとどまる方もおられます。
しかし、債務返済で悩む方が、積立型の保険を続けることに経済的な合理性はありません。それは、積立金の利率(数%)よりも、債務の利息(約10~20%)の方が圧倒的に高いからです。
積立式の保険を解約したお金で高利の借入返済を行うのが、家計改善にとっては正しい方法です。「利率が下がる」「円安で損する」といった目先のことにとらわれず、この機会に家計上負担になる保険は解約してください。
電話料金と保険を見直すだけで、月数千円から数万円の削減になり、家計管理の効果を少し実感できるはずです。
次回は、お金の流れを見えやすくするために、預金口座とクレジットカードを減らすことの意味を説明します。