財産について

自動車保険の加入率―保険と個人再生3

※このコラムは、記事作成時点において当事務所が取り扱う個人再生事件に関する内容を記載したものです。財産の扱いや、申立における方針については、各専門家や裁判所によって異なることがあります。実際に申立てされる方は、担当弁護士や裁判所に確認したうえで手続きを進めるようお願いいたします。

自動車保険の安易な解約は避けるべき

自動車保険のうち、強制加入制度のある自賠責保険は、車検のたびに更新するので加入率はほぼ100%です。

 

これに対し、任意保険は、加入する/しないの判断は一応自由です。

とはいえ、もし事故を起こした場合、高額の賠償金を請求されるので、日常的に自動車を運転される方は任意保険に加入しています(加入率は概ね90%です。)。

 

ただ、バイクに関しては、保険に加入する意識が低いようです。

125CC以上のバイクについては、任意保険の加入率は40%前後と言われています。もし、任意保険に加入せず、歩行者をはねてけがをさせた場合や、高級車を傷つけた場合には、支払いきれない賠償金を請求される危険があります。

 

原付を含む125CC以下のバイクでは、ご家族が自動車保険に加入している場合「ファミリーバイク特約」によって任意保険の補償(賠償責任、人身傷害)が受けられるものもあります。

 

再生申立を行う方の中には、バイクを保有している人もいらっしゃいます。

ただ、申立前に売却してしまう人が多く、保有を続けるのは、バイクが唯一の交通手段という人に限られるようです。

 

唯一の交通手段としてバイクを利用している方が、任意保険に加入せず利用を続けるのは、万が一接触事故を起こした時の賠償義務を考えるととても危険です。

バイクの利用を続ける場合、ガソリン代に加えて、月々の保険料などの維持費も含めて支払えるかを考えるべきです。

(つづく)

 

保険は個人再生手続きに影響する?―保険と個人再生1
損害保険と再生手続の関係―保険と個人再生2
自動車保険の加入率―保険と個人再生3
個人賠償責任保険の財産価値と解約―保険と個人再生4
事業用賠償責任保険―保険と個人再生5
生命保険は残すべきか―保険と個人再生6
生命保険に関する必要資料―保険と個人再生7
医療保険は再生でどう扱われる―保険と個人再生8
所得補償保険は継続か、解約か―保険と個人再生9
学資保険の継続と再生手続き―保険と個人再生10

監修者情報

弁護士

吉田浩司(よしだこうじ)

専門分野:債務整理事件(任意整理・個人再生・自己破産など)

2004年(旧)司法試験合格 2006年弁護士登録、2010年8月にTMG法律事務所開業。任意整理、個人再生、自己破産等の債務整理事件に数多く取り組んでいる。特に個人再生の取扱が多い。